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これが恋と言うのだ
『…ヤベっ!!』
ぬくぬくとくるまっていた布団から飛び起きる
今日はナルトが俺の部屋に来る日
久しぶりに会える上に初の俺の部屋でのデート
楽しみだなぁ…なにしようかな…そうそう例えば
って、妄想している場合じゃない!
任務もあったからここんとこ掃除してないし…(汗)
バタバタと取り出した掃除機で部屋を全て掃除していく
そういえばベットの下には…マズイ!!
好奇心の強いあの子はこんなとこに置いといたら見つけてしまう…
それで『先生ってば…』なんてあの子に軽蔑されたら俺死んじゃう!
でも今捨てるのも危険…
身支度をととのえると「ブツ」を持ち飛び出す
ぐふっ…
まぁイイ音
寝ているクマの上に投げつけた
『カカシ!てめぇなんのつもりだ!』
『これよろしく。預かっといて』
朝からなにしやがる等文句が後ろから聞こえてくるが無視して部屋に戻る
まだまだ片付けは終わらないのにあの子の気配
聞こえる呼び鈴に慌てて飛び出すと忍にあるまじき失敗
思いっきり転んでナルトの胸に飛びこんだ
まぁある意味成功?
『なにやってんだってば?』
柔らかいあの子の微笑みにひと安心
可愛い可愛い君と幸せな幸せな休日を過ごせるなんて
なんて幸せ
色褪せない
悔しいくらいに
かわいいヒトね
黒衣の愛しいヒトの隣に立つ姿
以前より高くなった身長
まあ…相変わらず細い体だけど
…でも確実に強くなった
これは嫉妬?
彼の隣に立つのは私だったはずと…
いいえ、そう・・・
『…かわいいヒトね』
思わず呟いた言葉に隼人が振り向いた。
『大学を卒業時たらイタリアに行く』
少し寂しげな微笑みで告げられた言葉
言わせない
『あぁそうか。じゃあ俺も準備しないとな』
まさに「鳩が豆鉄砲くらったような」表情をした後、一気に崩れた
『何言ってるの?…連れてける訳がない』
『そっちこそ何言ってんだよ?』
『山本には野球があるじゃない』
『まぁな』
「ほら やっぱり」って、顔に全て表れんのな
でもそれでマフィアのボスとしてはいいのかよ?
『俺山本の野球している姿に憧れてた。凄くかっこよくてさ』
だってさ。キラキラしてるんだよ
まるで自分のことのように言うその姿はとても可愛い
『それで?』
『……それでって。だから連れて行けない。山本には山本の道を歩いてほしい』
『「僕は遠くから応援してる」って?』
追い詰めてる
自覚はある
でもさ…
『もう俺ツナがそばにいないなんて想像できねぇんだ。ツナは俺に「心をなくせ」って言うのか?』
『…山本?』
『俺を連れてけないって言うなら勝手についていくだけだ』
『山本!駄目だよ!そんなの…』
その悲鳴のような叫びを
聞きたかったわけじゃないのになぁ
『ツナは勝手だ。自分の道を自分で選ばせないのか?俺は例え死んでも後悔しねぇよ。つ いていけるならな』
『………でも』
『ここでついていかなかったら一生俺は後悔する。だから言わせない。それにそんなことツナもホントはわかってんだろ?』
涙を浮かべる伏せた目を見つめてその小さな体を 腕に中に押し込めた
地図
『地図?』
『そうだよ。この世界のね』
この中で木の葉は-小さくもあり大きくもある
『案外小さいってば』
君はそういう風にみるんだね
『そうかもしれない。だけどここには沢山大切なものが詰まってる』
それは例えば
親だったり
子どもだったり
友達だったり恋人だったり
『………そうだってばね』
君が何を考え同意してくれたのかはわからないけど…
『この地図から木の葉を消させはしないよ』
この決意を…君だけに誓うんだ
コーヒー
『何飲んでるの?』
すっかりおなじみとなった家庭教師のティタイム
『…エスプレッソだ』
『ねぇ一口ちょうだい?』
ポーカーフェイスの家庭教師の表情が若干変わったようだ
苦いコーヒーを飲めなかった俺がなに言ってるって?
今までお前のものをこんなに欲しがったことなんてないって?
…でも全部知ってるんだろ?
『…勝手にしろ』
『うん。勝手にする』
小さなカップに綺麗に注がれた琥珀色の液体
少し舐めただけでもなんて刺激的
『馬鹿か…』
涙ぐんだ俺を見て冷たい一言
お前と出会った十年前は舐められもしなかったのに…
今は耐久性がついて舐められるようになったんだよ?
いつか一口、二口と増やしてこの小さなコップ一杯を空けられる
そうだって俺はこの苦いコーヒーよりも苦いものを知っている
決して癖になるなんてことはない苦さをね

